希死念慮・増刊号

不定期更新。数年後とかかもしれない。

近況報告2020/11/17

あれから外の世界がなにやら危険ということでみんなと会えなくなり、以前部屋でひとり閉じこもっていた頃言われた「インターネットにしか存在しない友達みたいだ」(心配かけてごめん!)という言葉をヒントに、ちゃんと肉体で生きている証明として音声記録を残すことに挑戦するもいつも通りすぐに飽き続かなかったり(更新頻度、数ヶ月に一度とか酷い有様です)、新しく始めたゲームをきっかけに遠くの親友と頻繁に連絡を取り合うようになって内心メチャクチャ嬉しいなど、まあ色々ありました。

 

ただこの半年以上続いた春夏休みの中で、自分の身にいくつか変化が起きました。例えば外に出かけて刺激をもらうことの心地良さに気付いて(よりによってこのご時世に・・・ただ、人が消えた街は本当に心地が良かった!最近は観光客が戻ってきて、お気に入りの喫茶店が営業再開したのは嬉しいけど人が多いのは正直ウンザリ・・・もっかい世界が大変なことにならないかなーなんて。逆張り、というやつです)今まで散々閉じこもっていた部屋の中が嫌いになりました。こんな窮屈な四角い箱、一刻も早く出て行ってやる!という気持ちでいっぱいです。でも嫌悪感に邪魔されて自室での作業効率が落ちたので、部屋を嫌いになりすぎない為に最近は花瓶に一輪花を挿すようにしています。これが意外と楽しいです。鉢植えの植物は今まで散々枯らしてきましたが(ごめんね・・・)、切り花は私が飽きる前に枯れるので最期までお世話できますし、一日1回の水替えは5分もかからず簡単なので後回しにせず取り掛かりやすいです。今度は何の花を買おうかな、と外に出掛けるきっかけにもなり助かってます。

抽象的な、精神の話になりますが、気分が落ち込んだ時の「底」がだんだん浅くなっていると感じています。光届かぬ深海へ深く深く沈んだ時の、海底。これ以上は沈まないという地点。以前より水深が浅くなっている気がします。少しずつ浅瀬へ向かっているのかな?だとしたら嬉しいですねー。

一番明確な変化は、文章がスラスラ読めるようになったことです。これまでは短い文章ですら読んでいると突然どこの行まで読んでいたか見失って、探して、見つけて、また見失って行を読み直して、という感じで同じ行を何度も読み直して非常に効率が悪く、やがて文章を読むことを敬遠するようになっていました。例えばすごく疲れているときって気になる記事を見つけても「今は無理・・・明日読もう・・・」とブクマして寝るじゃないですか。その疲れて文章を読めない状態がずーっと(8年も!)続いていたんだなと今なら分かります。本当に長い期間私は疲れていたらしい。今はこうして文章を書く上での推敲もスムーズ、小説も詰まることなく読めます。最近読んだ中だとゴールズワージー『林檎の樹』がお気に入りです。「絶対私の一番好きな『ヘスペリデスの園』の話だ!」とタイトルだけで手に取りましたが内容も私好みでした。夢のような思い出は綺麗なままで保存しておきたい派なので、幻滅せずに済んで良かったです!

 

かといって全てが絶好調なわけではなく、相変わらず風呂に入るまでが非常に億劫ですし、睡眠時間も安定せず振り回されてばかりです。一度生活リズムが狂うと戻すのに最低2週間はかかる。2週間はまともに外へ出られない。2週間。その間にいろいろなことができたはず。貴重な時間をドブに捨て足踏みしたままの現状は、正直苦しいです。未来もぼんやり暗いし。こんなブレブレ生活リズムで近い将来ちゃんと働けるのだろうか。無理そう。アルバイトのおかげで生活リズムを戻せているみたいなとこあるけど、これが週6日出勤とかだとブッ潰れるんだろうなー。

 

それにしても、なんで今変化し始めたのだろう?心当たりがある最初のきっかけは、漫画を描いたことですかね。初めてではないはずなのに、その日はやけに楽しくて。そこから「やりたいことをやる」ことが一番大切だと思い出せたというか、これまでは何かと理由をつけて我慢しすぎていたみたいで、うまく息抜きするコツを掴めた感じです。全てから逃げて布団にくるまり何も為さないのではなく、逃げた先で英気を養って作業に戻れる、良いサボり方を覚えた・・・気がします。端から見ればサボっているのは変わらないんですけど、前より元気です。「遊ぶのは宿題が終わってから」を厳守しすぎると、やりたいことをする時間が作れなくなって病むらしい。

 

まだまだ健常者には程遠いですが良い変化の兆しがいくつも見えているので、今後に期待です。まさか未来に希望を見出す日が来るなんて!いつぶりだろう。生きてるとこういうこともあるんだ。諦めなくてよかったかも・・・?